わだばこおもう~つがらーの雑記ブログ~

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己を知ることと王足る資質

 

「私にはあなたがあなた自身の王であるようには見えない。己を知っている者は、己が王にふさわしいなどとは決して言わない。」

  出典

  • アニメ:十二国記 第10話
  • 制作・著作:NHK
  • アニメーション制作:スタジオぴえろ
  • 発言者:壁 落人(へき らくじん)

 

アニメ・シーンの概要

 今回も前回ご紹介した十二国記より。アニメ全体のストーリーなどは前回の記事をご参考頂ければと思います。

 今回の言葉は主人公の陽子よりも何年も前に異世界に流された後、庠序(しょうじょ:十二国記で言う世界の小学校)の先生をしていた壁の元に、陽子と同時に異世界に流されたものの、紆余曲折あり別行動となっていた杉本優香(すぎもと ゆか)が訪ねてきた時のものです。杉本は自分が異世界に流された理由について、自分が王になるべき人間だからだと考えており、それを壁との会話の中で漏らすのですが、壁は上記のように一蹴します。

 

つがらーの思うこと

 現実世界で王様や首相、大統領といった国を背負う職に就く人というのは極々一握りの人ですが、会社の社長や部局長など、ある一定数の人の上に立ち、部下と呼ばれる人を抱え、まとめる役職にある人というのは、その小さい集団を「国」ととらえるならば、「王」と呼べる人になると考えられます。

 

 ではそういった人に求められる資質は何なのか。

 

 おそらく答えはたくさんあるものと思いますが、一例として「己を知っている事」が挙げられるのではないかと思います。己が有する能力や力量を知っているからこそ、的確に人に指示を出し、人を動かすことができる。そして己を知っているということは、己で己自信を制御できるということ、つまり「己が己自身の王である」と言い換えられることなのではないでしょうか。

 

※余談ですが「己自身の王である」というのは言い回しとして格好いいですよね!

 

 そして己を知っているということは、自分の力量、つまり自分にできることや自分の強みは無論のこと、自分にはできないことや欠点というものも自覚しているはずであって、そういった人は「己が王にふさわしいなどとは決して言わない」。

 ”自分が自分のついている、もしくは目指している役職にふさわしい”だとか、”自分の能力はこんなものではない、もっと上に行くべき資質がある”などと豪語すること自体、冷静な他人から見れば見栄や虚勢を張っているように見える滑稽なことな訳ですし、そもそも”ふさわしい”か、”見合っている”かを判断するのは自分ではなく他人ですよね。結局それを自覚できていないから、そういった発言が飛び出てくることになる。きっと周りが見えなくなり、いわゆる天狗になっている状態なのでしょう。

 そしてそのままでいると、どんどん人が己から離れていってしまう。

 

 自身がたとえ小さな集団であっても長たる立ち位置になる場合には、「己が己自身の王」になれているかをまずは考え、決して天狗にならないようにしたいなとつくづく思います。

 

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