わだばこおもう~つがらーの雑記ブログ~

日々の生活で思うことを綴る雑記ブログ。アニメやアニソン、ニュースの話題が多め

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争いの種

「俺たち人は惨めな生き物だ。怖いから拒絶し、理解できないから攻撃する。人の臆病が戦いを生むのだ。」

引用元

  • アニメ「甲鉄城のカバネリ」 第12話(最終話)
  • 製作:カバネリ製作委員会
  • 発言者:美馬(びば)

 

 

 アニメ・シーンの概要

 今回もアニメ、甲鉄城のカバネリより。カバネリの全体的なストーリーは以前の記事にて書いておりますので割愛を。

 今回は 主人公たちと敵対する美馬の台詞です。あまり詳細に書くのはがっつりとしたネタバレにもなってしまいますので、簡単に書きますが、カバネ(ゾンビ)に襲われて我先にと逃げ惑い、他人を蹴落としていく人間達の醜悪さを表現しています。

 

  つがらーの思うこと

 昨夜たまたま気が付いたことなのですが、この甲鉄城のカバネリ、実はカバネ(ゾンビ)になる原因がウイルスなのです。昨日の記事においても今流行っている新型コロナウイルスに関連して思うことを書いていますが、このアニメには今まさに巷で行動する人々の様子が鏡のように描かれているような気がします

 もちろん、新型コロナウイルスはアニメのようにゾンビになったり、ゾンビにかまれることで感染するものではありません(笑) しかし感染に対する恐怖、その恐怖を抱えつつも必死に立ち向かう人達を罵倒する人、誰かを責め立て責任を取らせようと迫る人、自分が逃げるために他人を平気で蹴落とす人、自分の欲求が満たされないために他人にあたる人、欲求を満たすために止められても自分は大丈夫というおかしな根拠で行動する人等々、ウイルスとそれによって生じる事態に対しての人間の恐怖、それに伴う行動が鮮明に描かれています。現実世界と違ってウイルス自体への恐怖がメインではないのですが、現状を踏まえて見てみると驚くほど合致するような部分があります。

 そこで今回ご紹介した台詞となりますが、結局はこの台詞の通りで、収束の気配も見えない、休業や自粛で生活にも不安が出て今後どうなるかわからない、不安をあおられるような報道を耳にするなどで生じた恐怖。これが拭えないから感染した人自身ではなくその家族、現場に携わる医療従事者、挙句の果てにはマスクが入手できずしていないというだけの人に対しても己に近づくこと、関わることを拒絶する。恐怖が先行し、気持ちに余裕がないので説明をされても理解できず、人を攻撃する。そしてそういった臆病な気持ちから生じる行動が争い(戦い)を生む。それほどに人は弱く、惨めな生き物なのだと思います。むしろ下手に強いのだ、自分は大丈夫なのだなどと奢るより、弱いものだと思っているくらいの方がいいのかもしれません。

 簡単ではないことなのはわかりますが、やはり恐怖心に打ち勝つこと、そして冷静になることが大事という教訓かなと思います。弱いからこそ、助け合って生きる必要がある。だからまずは自分の身近な人、関わる人のことを思って行動する。そこから少しだけ視野を広げ、これは今自分に直接関わらない人にも関係する問題なんだと意識できるだけで、今回必要とされている自粛をはじめとした行動が何故必要なのかがわかるような気がします。

 このアニメの中で他人を攻撃し、醜く見える人達と同じ行動をしたいと思う人はいないでしょうが、今、現実世界で人を攻撃している人には、今の自分がその醜い人たちの仲間入り をしていることを理解して欲しいなと思ってしまいます。もちろん自分がそうならないように気を付けるのが最優先ですが(^ ^;)

 

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