こんにちは。つがらーです。
突然ですが皆さんは音楽の定額配信サービスは使っていますでしょうか?
またどのように使っていますか?
私つがらーはAmazon music unlimited(以下、AMUと表記します)を使っており、基本は特定の聞きたいアーティストを検索、登録し、気分に応じてその中からランダムで再生というのが多く、いわゆるラジオ的な作られたプレイリストで再生することは稀です。
と、そんなつがらーですが、AMUでアニメ「Angel Beats!」の主題歌、「My Soul, Your Beats!」を聞こうと思い、AMUで検索してみました。
ちなみに「My Soul, Your Beats!」はこんな曲です。
*公式には原曲が上がっていませんので検索画面へのリンクです。
https://www.youtube.com/results?search_query=my+soul+your+beats
ピアノから入るものすごくメロディラインの綺麗な曲です。
しかしAMUでは残念ながらLiaさんが歌う原曲はありませんでした…。
YouTubeなどでも滅多に元の歌手の方以外が歌っている、いわゆる”歌ってみた”は聞かないつがらーですが、この時は何を思ったのか、検索結果の2番目のアニメ風ジャケット画像にひかれてポチってみたのです。
すると流れてきたのが…。
https://www.youtube.com/watch?v=8CtJOGPM3rg
歌詞がすべて英語!! (本来は日本語の歌詞です。)
しかも歌上手!!
原曲を知っている方は言わずもがな、知らない方でもすごく歌が上手いと思うレベルなのではないでしょうか。
そこで
なだだば?(津軽弁。約:あなた誰?)
と思って歌手情報を見てみたところどうやらAmaLeeという方らしい。
で、他にどんな曲があるのかなと思ってみてみると…。
御覧の通り(といってもオタクしかわからないか…。)有名なアニソンがずらっと並び、すべて英語になっている!!!
知っている曲を色々聞いてみましたが、とにかく声も綺麗だし、上手い!!!
結果…
普通にハマりました (^o^)/
で、YouTubeを検索してみると...
山のようにアニソンの英語翻訳したものが!
中には再生数が2000万回をこえるものまであり、チャンネル登録者数は160万人越え。
ちなみにAmaLeeさんはYouTubeでは「LeeandLie」という名義のようです。
さらに今度はちょっとAmaLeeさんがどんな人なのかと思ってググってみたのですが…。
wikiはありますが、日本語で記載されたものはなく、あるのは英語版のみ。
日本で、仮に短期間であっても、ある程度人気が出ると、大抵は日本語のwikiも出てくるはずですが、そもそもそれがない…。
しかし、英語のwikiの情報をサラッと見ると、
本名:Amanda Lee(アマンダ・リー)
1992年3月13日生まれの28歳
アメリカで歌手・声優・YouTuberとして活躍
アニソンやゲームソングを英語翻訳して歌っていることで有名で、YouTubeでの総再生数は6億回以上。
下記より一部を日本語に翻訳して引用
とのこと。
さらにAmaLeeさんの歌う曲はAMUのみならずSpotifyやGoogle play musicなどの音楽配信サービスでも配信がされています。
普通に公式サイトもあります。(もちろん英語)
いやはや、もう、「すげぇ」としか言いようがない。
ということで何がすごいと思うのかを書いていこうと思います。
まずはその翻訳のセンス
皆さんもご存じの通り、そもそも日本語と英語では文法が異なるので、主語と動詞の位置が異なる上、「~だったから、~だった」という日本語も、英語では基本的に「~, because~」というように「だった、~だったから」といった具合に、文章の順番すら変わります。
さらに、日本語の歌では主語、特に一人称(私、俺、僕)がないこともよくありますが、これをそのまま英語にしたら命令形になってしまうので、英語では一人称を組み込まざるを得なくなることもあります。
同様に所有格や冠詞等々、日本語では名刺を使う際に必ずしも必要としない、もしくはあまり気にしない要素が入り、語数も変わります。
さらに、そもそも歌なので抽象的な表現も多く、ましてアニソンやゲームソングとなるとその世界観を表現するような内容もあり、直接的な日本語の翻訳では微妙になることもあるはずです。
つまり、日本語の歌詞を英語に翻訳するのはそう簡単なことではないです。
しかし、AmaLeeさんの翻訳歌詞を見ると、本当にセンスあるなと思うことがあります。
例えば今回のMy Soul, Your Beats!ならば、サビの
「聞こえた気がした
感じた気がしたんだ
震えだす今この胸で」
出典:My Soul, Your Beats!
歌:Lia
の部分。これが
「I think I hear it calling me
I think I feel it wating to to be heard,
But can I answer? I feel my heart is trembling 」
出典:AmaLee's English Lyrics: My Soul Your Beats - English Lyrics
と訳されているのですが、まず、日本語では存在していない主語について、当然自分の心の中の話なので、主語として「I」が入り、「think」が使われていることで「気がした」という感覚的な部分を表現しています。
そして注目すべきは「But can I answer?」という、本来日本語の歌詞には全く記載のない文。
あくまでも個人的見解ですが、日本語の歌詞としては、
”何かが聞こえたり感じたりした気がして、それによって胸の中で今、何かが震えだす”
というニュアンスであり、
これを英語にしたとき、ただ単に
”胸が震える”「my heart is trembling」
という表現にしただけでは弱すぎるし、歌いにくい。
だからそこに
「But can I answer?」”(それに)私は(何かしらの)答えを返せるだろうか?”
という
”何かが聞こえた、何かを感じた結果として、胸中で思うであろうこと、心の動き”
を表現する一文を加えることで、歌いやすく、かつ意味合いとしてもより元に近づいた表現がされているのではないかと思います。
続いてすごいと思うのは、
メロディーラインの一致率の高さ
原曲と比較するとわかるのですが、英語になっているのに、原曲と同じような伸ばし方、アクセントになっているのです!
だからこそ完全に英語に翻訳されているのに、ほぼ全くと言っていいほど違和感がない。
これも結局は翻訳する時の言葉選びの賜物でしょうが、相当に原曲の歌い方に近づけようとされていることがわかります。
そしてなんと!
たまたま見つけたのですが、その翻訳の流れ、コツをご本人がネットに挙げているようです。(こちらも勿論英語です笑)
http://leeandlie.blogspot.com/2012/09/amandas-how-to-japanese-to-english.html
この記事によればご本人は日本語がしゃべれないそうです。
そこでファンの人が翻訳したものを参考にしつつ、自分で、時には何度も声に出しながら改変をする。
しっくりこないフレーズはアニメの内容や登場キャラクターのことを考慮に入れて歌詞を変える。
また、日本語の原曲を聞き、その音節も意識して言葉を選ぶ。
そのため翻訳の作業に丸1日どころか、数日かかることもあると記載されています。
こういった努力の結果、日本語直訳ではなく、オリジナルの解釈が盛り込まれつつも、原曲のニュアンスがとられられ、かつ原曲と同じように聞こえてくる自然で素晴らしい曲ができているのでしょう。
個人的にアニソンはよく聞いているのですが、こんなすごいアーティストさんがいるのは今まで知りませんでしたし、アニメをよく見る、アニソンをよく聞く友人もAmaLeeさんのことは知らない様子でした。
ググっても日本語wikiなし、「アマンダ・リー」と検索してもヒットするのは別人、「アマンダ リー アニソン」と検索してやっと少しブログにまとめている人がいる程度。やはり日本国内ではあまり有名ではないのか…。
仮にあまり知名度が高くないとして、理由として思い当たることもあります。
結局、日本のアニオタ、アニソン好きの人がYouTubeその他でアニソンを聞こうとするとき、普通聞きたいのは原曲のはず。あわよくばライブ映像やライブ音源。
歌ってみたにしたって基本は日本語で歌われているもの。
楽器を弾く人なら、自分の演奏の参考にするため、実際に弾いている人が弾いてアップした動画。
わざわざ英語に翻訳した歌を聞きたいと思うことは少ないでしょう。
まして今回の「My Soul, Your Beats!」のように原曲のタイトルが英語ならまだしも、そうでない曲をわざわざ英語にして検索することはまずありません。
そうなると日本人の目に触れる機会は減り、結果的にあまり知られなくなるのではないかなぁと思います。
個人的に好きなアニソンを紹介する記事も書きたいと思っていたところですが、ただ紹介しても何ら面白くないので悩んでいたところでしたし、今回の記事のようにAmaLeeさんの歌う英語版のアニソンの歌詞の魅力を紹介するのは面白いと思いますし(自己満です(^^;)\)、今後ちょくちょくAmaLeeさんの歌うアニソンを紹介する記事を書いていきたいと思っていますので、よろしければお付き合いください。
それにしても真面目な話、AmaLeeさん、日本での知名度はあまり高くなさそうですが、気のせいでしょうか?
もし本当にあまり有名でないならもったいない!
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