こんばんは、つがらーです。
東京はまぁ心配していた通りというか、予想通りというか、とうとう最多記録を更新する有り様ですね…。
100人を越えた時からずーっと気になっていたことがあるので、今回はそれを記事にしようと思います。
皆さん、100人越え始めてから良く「陽性者は増えているけど、PCRの検査数も増えたから」云々というニュースやらコメントやら、やたら見かけませんか?
実際昨日の小池都知事の会見でもこの手の話がされてますね。
もしこの発言によって安心感もってるような方がおられたら、認識を改めた方が良いと思います。
はっきり言いますが、陽性者数が急増している現状においては、この「検査数が増えているから云々」なんて話題にあげる価値すらないほどどうでも良いんです。
何も検査数を増やすことに価値がないというわけではありません。
それ自体は大事なことです。
どういう点で大事かというと、
”濃厚接触者はもちろん、それに準ずるような接触者を対象に検査を拡充することで、発熱や咳などの他覚的症状を有しないが、新型コロナウイルスに感染している人(無症候キャリア)を早期に発見し、隔離等を行うことにより感染拡大を防ぐ”
という点です。
つまり、感染拡大阻止を効率よく徹底的に行うために重要ということです。
では今の東京はどうか。
簡単な話、検査体制を充実させ、検査数を増やしても、感染拡大阻止ができているならば陽性者の数は、始めこそやや増えるかもしれませんが、その後は横ばいもしくは低下し、急激に増えるはずがありません。
当然ですよね。というかむしろそれが感染拡大を阻止できているということです。
しかし東京は見事に陽性者が増える一方。
要は、はっきり言って、
東京は感染拡大防止に完全に失敗している
ということです。
感染拡大を阻止できていない状態ならば、検査件数を増やせば陽性者が増えるのは当然で、結局のところ、検査体制の充実を図った真の目的を全く達成できていない。
そこで出てきたのが、「陽性者は増えているが検査数も増えているから云々」という話。
まるで検査数が増えているから陽性者も増えるのは当たり前かのような言いぐさ。
んなわけなかろ、ボ〇!!
と怒鳴り付けたくなります。
陽性率がとかいう議論もありますが、そもそも、緊急事態宣言がなされていた4、5月とスクリーニング方法、検査対象にした人に明らかに差があり、検査体制の充実と対象拡大によって分母が大きく変動しているのに、陽性率だけを単純に比較するのは良いことではありません。
比較の大前提は結果に影響を及ぼす背景を可能な限り同一もしくは近似させることです。
例えばある集団の平均のBMIを比較するとして、片方の集団に明らかに肥満な人が8割いて、もう片方には明らかに肥満な人は2割しかいなかったとしたら、それでそれぞれの集団の平均のBMIを比較しても、明らかに対象集団の構成に違いがあってろくな比較にならないですよね?
それと同じでそもそも検査対象の選定方法自体が大きく変動しているのだから、それを棚に上げて、単純に検査陽性者率を比較すること自体がナンセンスです。
まぁそれに残念な話、今言った比較の矛盾を考えずとも、すでに陽性者率は5月末より悪くなっているようなので、やはり感染者が増えていることには疑いすらないのですが…。
☟東京都が発表した5/11までの陽性者率
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/youseiritsu.files/020512youseiritsu.pdf
それを踏まえた直近の陽性者率の話
しかもPCR検査だって万能ではないので、偽陽性もあれば偽陰性もあります。
ここでより問題なのが偽陰性、つまり本来は新型コロナに感染していて陽性だけど、PCR検査では陰性と判断された人。
陰性と判断されても、100%新型コロナに感染していないと保証されたわけではないんですよね。
だというのに、現状は
検査体制を充実させることで達成したい本来の目的である感染拡大阻止ができていない上、なぜか検査体制の充実が陽性者数が増えることへの免罪符、言い訳として利用されている。
しかし全く感染拡大阻止のための具体的で強力な方策がなされていない。
本当に恐ろしいことです…。
医師会が警鐘をならし始めたのも、私と同じように感染拡大を非常に懸念しているからだと思います。
移動もたいして制限されない、イベントの開催も緩和される、コロナがなくなったかのように密で会食したり、県外移動したりも当たり前。
こんなんで感染拡大が防げる訳がありません。
さらに新型コロナについては未だ特効薬があるわけでも、治療法が確立されているわけでもない状態であり、事実アビガンは明確な有効性を示せなかったという記事も出始ました。
これについては記事でも指摘があるように、対象者の人数の影響もあるでしょうし、一概に無効と断言もできませんが、少なくとも有効性に過剰な期待ができないことは確かでしょう。
だというのに、それは忘れられているのか、はたまた死人や重傷者が少ないことで危機感が足りなくなっているのか。なーんか楽観視されているというか、世間の認識が緩くなっているような気がするんですよね。
東京で感染者が200人を超えたことに”衝撃”とか名うっていた番組やら記事やらも多いですが、冷静に見ている人からしたら、その可能性を考えずにのうのうと暮らしていられたこと自体が”衝撃”ですよ。
ちなみに個人的には現状、休業要請も県外移動の自粛も、緊急事態宣言も、実施する範囲は東京およびそのベッドタウンとして機能しているために感染者が急増している周辺地域のみを対象とすればいいと考えています。その地域への流入、その地域からの流出を強力に締め付ければ、それだけで感染拡大阻止に近づく可能性は高いと考えます。
また、経済的観点からも全国にそういった規制を拡大するのはリスクが高すぎる。
かといって東京近辺以外の地域についても感染者が徐々に確認されている場所もあり、地方になるほど重症化しやすいといわれる高齢者の比率は高くなる上、医療体制だって滑沢ではないため、決して油断はできません。
引き続きソーシャルディスタンスの確保やマスクの着用等々、やるべき感染対策は行っていくべきです。
いったい国や東京都はどんなwithコロナ時代を描こうとしているのか。
私には今報道されている内容を見ている限り、全く想像ができません。
いわゆる自然免疫でも気取るつもりでしょうかね?
だとしたら本来の意味での自然免疫に任せるって、本当に恐ろしいことになる可能性があるのをわかっているのでしょうかね(これについてはまた別記事を書きたいと思います)。
皆さんは最近の東京での陽性者増加とそれに対する国や東京都の対応についてどう思いますか?
以上、つがらーでした!
最後までお読みいただきありがとうございました!!