わだばこおもう~つがらーの雑記ブログ~

日々の生活で思うことを綴る雑記ブログ。アニメやアニソン、ニュースの話題が多め

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決断するのは常に人であり、その責任を被る。

「どんな時代だろうが機械は決断しない。戦闘は…人間がやるんだ。」

 出典

  • アニメ:ジパング 第21話
  • 製作:ジパング製作委員会 TBS
  • 発言者:角松 洋介 (みらい副長)

 

 

アニメ・シーンの概要

 かわぐちかいじさん原作の同名漫画、ジパング。アニメ化されたのは原作の途中までです。イージス艦「みらい」が演習中に第二次世界大戦、ミッドウェー海戦直前の太平洋上にタイムスリップし、歴史改変の原因になりかねないことや、自衛官として専守防衛を貫くことの狭間で葛藤していく物語です。

 アメリカ空母ワスプから発艦した航空機隊が「みらい」を攻撃しようとします。自分達の命を守るには応戦せざるを得ない状況となり、「みらい」は襲い掛かる航空機を迎撃していきます。その時副長の角松は紆余曲折あり、日本海軍の伊21号潜水艦内に軟禁されていました。同じく軟禁され、「みらい」の戦闘能力的に心配はないという柳一等海曹に対して、角松が放った言葉です。

 

つがらーの思うこと

 昨日朝からテラスハウスに出演されていた木村花さんというプロレスラーの方が、番組内での行動に対してのネットの誹謗中傷が原因で、自ら命を絶たれたという痛ましいニュースが流れています。まずは木村さんのご冥福をお祈りするばかりです。
 つがらーはその番組の当該シーンを見ていませんし、誹謗中傷の内容自体も確認しておらず、あくまでニュースになっている情報を見たのみですが、相当な酷い内容だったようですし、それに対して多く方が怒りを覚えるのは当然だと思いますつがらーもそういった行為を行う人達には非常に嫌悪感を覚えますし、多くの著名人が誹謗中傷を浴びせた人に対する批判を展開しているようで、それも当然と思います

 確かに人の気持ちを考えず、誹謗中傷を浴びせかける人達は批判されても致し方なく、言葉の暴力を浴びせたという点で相応の対価を払わされるべきでしょう。ですがその一方でつがらーが気になるのは、そういった人達を批判する人達の口調です

 注意して見ていると誹謗中傷を浴びせた人達を批判するために、「社会的に抹殺すべき」などといった非常に暴力的な発言が当たり前のように飛び交っています。気持ちはわかりますが、これをやってしまっては批判対象としている人達と同じように、言葉の暴力で人を攻撃してしまっており、同じ穴の狢に近い状態になってしまっているのではないかと思うのです。
 相手は酷い人間なのだから、酷い言葉をぶつけても構わないと考えて行動すれば、結局ただの暴言の応酬になり果ててしまいます。

 怒りなどの感情が高ぶってしまうような内容であるからこそ、それに対して意見を述べる時、特にSNSなどの多くの人の目に触れる場では冷静になり、「誹謗中傷で人を傷つけるのは許されざる行為であり、そういったことはしないようにしましょう。」「必要に応じて情報開示請求などを行い、そういったことをした人には的確に対処しましょう。」といった発言をするに止め、激しい発言は気心知れた友人や家族間のみで行う。それが本来すべきことのように思えてなりません。

 ご紹介した発言は物理的な戦争、戦闘の話ですが、SNSも一つの機械(正確にはシステムというべきでしょうか)であり、人を攻撃する武器足りえる。本来SNSは人との温かな交流を目的として作られたもののはずであることを考えると、今回の件は何とも悲しい結果です…。結局機械やシステムがどのように使用され、どんな効果がもたらされるかは使う人間によって決められる。将来人間との区別がつかないくらいに自立したAIのようなものが確立されない限り、機械を使用する時の人間の決断とは、それほどまでに重いものであり、それを利用した結果の責任を取るのは使用者になるということを今一度自覚すべきだと個人的に思います。

 もしかしたら今回の件も自粛により溜まったストレスの捌け口になってしまったのかもしれませんが、そうだとすると何と人の醜く惨めなことか…。以前の記事にした言葉が身に沁みます。