わだばこおもう~つがらーの雑記ブログ~

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組織の死因

「組織のトップに立つ人間が自身の権力争いの道具として組織を利用し始めた時から緩やかな死が始まる」

出典

  • アニメ:攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG 第16話
  • 製作:攻殻機動隊製作委員会
  • 発言者:荒巻 大輔(公安9課課長)

 

 

アニメ・シーンの概要

 今回は以前ご紹介した攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEXの続編にあたるS.A.C 2nd GIGから。発言者は以前と同じく課長の荒巻。茅葺総理大臣に対し、軍部や諜報機関が弱体化する最大の原因を説明した時の言葉です。
 攻殻機動隊は設定、内容が非常に奥深く、政治的話まで絡んでくるので、少し込み入った内容の警察や探偵もののドラマ等が好きな人なら楽しんで見られると思います。

 

つがらーの思うこと

 攻殻機動隊の公安9課はいわゆる特殊部隊であり、存在が目立ってはならないという特性があります。こういう組織は秘密裏に動いているので、消される時も当然秘密裏に行われるので、政治的にも利用されやすいものなのでしょう〔現実世界ではどうかはわかりませんが(笑)]。物語の性質上、軍部や諜報機関の話ということになっていますが、個人的にこれはどんな組織にも当てはまることだと思うのです。

 組織内で働く人の性質や人間性も組織に影響はしてきますから、組織内で働く人にはその立場に関わらず組織の一員としての自覚は必要になります。それを理解しないと組織内で孤立したり、組織にとって傍迷惑な人間となり追放される原因になる訳ですが、それが一介の構成員であった場合にはその個人の問題で収束することが多い

 一方で組織のトップの場合、そのトップの行動一つが組織の弱体化や信用の喪失、腐敗を誘発する原因となる。その最も多い例というか、不味いパターンが権力争いの道具として組織を使うようになった場合だということではないでしょうか。結局トップである場合には個人問題では済まされないということになります。

 さらに個人的に怖いなと思うのは、その「組織の死」というのが「緩やか」であるということです。緩やかな変化に人は鈍感です。つまりゆっくり進む腐敗には人は気づきにくく、組織内に居れば慣れも生じてくるのでさらに気づきにくくなる。結果、組織の腐敗が明確になり、外部から指摘される頃には時すでに遅しとなり、「組織の死」が確定している。

 

 そもそも人間は欲張りで、実は人の上に立つ人間ほど、何かしらに強欲な面があるからこそ、そこまでのし上がれるのではないかと個人的に思うのですが、そうであった場合、トップに立つほど欲とその自制の必要性との狭間に置かれていく。そのバランスを取ることはすごく難しいことだと思います。だからこそ、トップに立つ人間の資質が重要になってくる。今回の言葉は人の上に立つ人間であれば、組織の顔である意味、自分の行動が組織に与える影響を自覚するため、覚えておくべきことだと思います。

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