「頭は立場が上の時に下げてこそ、初めて効果がある」
出典
- アニメ:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 第25話
- 製作:攻殻機動隊製作委員会
- 発言者:荒巻 大輔(公安9課課長)
アニメ・シーンの概要
攻殻機動隊も言わずと知れた有名シリーズであり、この記事を書いている現在Netflixにてフル3DCGアニメーションとして攻殻機動隊 SAC_2045も配信されています。
物語終盤、公安9課課長の荒巻が、車の中で法務大臣に対してある頼み事をしようとして話をしますが、法務大臣は難しいといいます。その後車を降りようとする荒巻に対し、法務大臣がどうして頭を下げて頼まないのかを問われた時に言い返した言葉です。
つがらーの思うこと
よく年を取れば取るほど頭を下げづらくなるといいますが、これは年を取れば取るほど立場も上になることが多いからではないでしょうか。実際、人に頼みごとをするとき、特にそれが自分と同じ、もしくは自分より下の立場の人間に対してであると、ついつい言葉だけで「お願いね」といって頭を下げていないことが自分でもあるなと思います。
もちろん軽い頼み事で、それでも問題がないようなことも多々あると思いますし、頭を物理的に下げるというのは威厳に関わる部分もあり、難しい場合もあると思います。
しかし立場の上下に関わらず人には仕事でもプライベートでも予定というものがあり、願い事を引き受けた相手はそういったものを調整しつつ実践する訳です。であればこそお願いする側は当然そういったことに対しての配慮をしなければならず、その1つが物理的に頭を下げるという行為になる訳ですが、これは立場が上の人間ほど必要なときはしっかりやるべきであるということですね。立場を理解しているからこそ、上の人から頭を下げて頼まれたら、それが本当に自分に頼みたいと思われている事ことなのだというのがはっきりわかり、頑張ってやらなければと思うものでしょう。
立場が上の人間がただ「頼む」とか「お願い」というだけでは、おそらくそれはただの命令にしからなず、立場が上だからこそ、頭を下げることで「頼み事」になる。逆に立場が下の人間が上の人にする願い事は、そもそも頭を下げる下げないに関わらず、命令にはなり得ないので初めから願い事だということではないでしょうか。
もちろん立場が下だから頭を下げなくてもいいという話ではない訳ですが、この言葉は立場が上になったからこそしづらくなり、ついついやらなくなってしまいやすい”頭を下げて頼む”という行為がどれだけ重要かを示してくれる言葉だと思います。